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西の都の物語

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冬が始まるよ♪

ZUIKO 75-150mm/f4 の手触り

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去年、薩摩錫器の茶壺を買ったんだけど、その蓋の閉まり具合にすごいビックリ。

何がビックリって、なんていうか、スゥ~って閉まるの。

スゥ~って。

ものっすごい、なめらかに閉まるのよ。

蓋が。

なんですか?この日本の工芸技術は。

と、あきれたものです。

すごすぎて。



じぃちゃんの部屋から出てきた ZUIKO 75-150mm/f4 レンズ。

大切にレンズケースにしまってあったので、なんか、ほぼ新品。

カビも全く生えてなくて、すっごい綺麗なの。

30年以上前の品物と全く思えず。



残念ながらケースの方は合成皮革なので、劣化してボロボロ。

つなぎ目の本革の部分だけは新品同然なんだけどね。

これは OLYMPUS 35DC の前期型、後期型にも言えて、

たまたま両方持ってるんだけど、前期型のカメラケースは本革で、後期型は合成皮革。

前期型のカメラケースは少し手入れをすると、ピッカピカの新品に戻るんだけど、

後期型はボロボロで、今回のカメラケースみたいになっちゃってた。

やっぱ、なんだかんだで、本革のものを丁寧に手入れしながら使うのが一番いいみたい。

手入れしないと、本革の方が劣化したりカビが生えたりするんだけど、

手入れさえしていれば、時が経てば経つほど、本革がどれくらい強いかよーく分かる。

そんかし、手入れは絶対条件だけど。



で、そうそう。

新品同然の ZUIKO 75-150mm/f4 レンズ。

なんか、手に取るだけで、すっごい伝わってくるものがあるの。

しっとりとしていて、丁寧に扱いさえすればいつまでも使える品の良さというか。

ピントを合わせるために、MFだからね、クィックィッとレンズを回すのがまた心地よくて。

ああ、この感覚って、薩摩錫器のあの蓋の閉まる時に感じた感覚と一緒だなぁ、って。



その時ね、思った。

そりゃ、日本製品がブランド化したわけだわ、って。

多分、当時、対外的には日本製品なんて、今の中国製品みたいな感じの価格の感覚で、

その上、これだけ出来がいいものが手に入るんだもん。

そりゃ、当時は外国の人たち、特に円に強い通貨の人たちは驚いたろうねぇ。

え?なんでこれがこの値段で??って感じで。



最近の、日本の工業製品ってどうなんだろ?

グローバル化の中で隙あらばコスト削減のために手抜きをして、

熟練工を育てる気もなく、社員をただのコストとみなしてバッサバッサ首切り。

そのあげくに出てくる品物が5年もてばいいんでしょ?といわんばかりの車や、

3年で、2回も3回も大修理を必要とするパソコンや、デジカメ類。

まだ完成に遠いのに、先にリリースだけやっちゃって、

全然不出来なのに、あとから修正情報流したり、1年後のモデルチェンジで買い換えてください

そんな投げっぱなしの状態。

優先されるのは「戦略」で、品の善し悪しじゃない現状。



円が強くなっちゃったから。

価格的に国際競争力をつけるために。

それを言い訳に、品物の質が落ちちゃってるよーな気がするよーな。

何が一番大事かは考え方によるんだろうけれど。



でも、日本の工業製品がブランドとなり得たのは、

安くて便利だから、それだけじゃないのは確かだよなぁ、なんて思ったりする。



なんて色々ひとりごちたくなるほど、本当にいいんだよね、このレンズの感触。

驚いた。

すごいよ、あの頃の日本。
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by hot_soul | 2009-01-10 18:59 | 夜の戯れ言