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西の都の物語

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冬が始まるよ♪

もう一つの結末

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2ヶ月ほど前。

Y城の結婚式の連絡でまこっちに何度か連絡した。

何度か連絡したのだけれど、出ない。

折り返しもない。



Y城の結婚式の前の週、もう一つの結婚式が行われた。

多分、その話から逃げたいんだろう。

もしかしたら、このまままこっちとも連絡がとれなくなるのかもね。

ちょっと、あきらめていた。





もう、7~8年前のこと。

そう、もう、あれって7~8年も前のこと・・・。



まこっちはつき合っていた女性と別れ、他の女性とつき合いだした。

一方的に彼女を振ったらしい。

つき合ってる最中も、元彼女Kさんからは頻繁にメールなど連絡が来た。



Kさんのことは、ちぃから聞いていた。

Kさんはちぃの学校に週に一度見学に行ったりしていて、

さらに住んでる場所がちぃのマンションから300mほどのところだったらしい。

週に一度、ちぃとKさんは一緒に家まで帰ったりしていたらしい。

僕はと言えば、その頃はすでに東京を離れていたので、Kさんのことも、まこっちのことも、

Y城かちぃから電話で聞いていただけだった。

Kさんとも当然会ったことはなかった。



まこっちは結局、新しい彼女では駄目だと気づく。

そして、Kさんの所に戻ろうとした。

まこっちが新しい彼女と別れるまではKさんにもその気はあったらしい。

しかし、まこっちが新しい彼女と別れた頃、Kさんの気持ちは彼から離れていた。

Kさんは、竹内まりや風に言えば、やっと本当のさよならができたのだろう。



残されたのは、まこっちだった。

悪いのはまこっち。

それは誰よりもまこっちが一番知っていた。



でも、抑えられなかったんだよなぁ・・・。

まあ、そんなもんだ。

それも、分かる。



Kさんに対するまこっちの気持ちが重すぎる。

誰もそう言っていた、らしい。

僕はその場を知らないから何とも言えない。

彼は周りから浮いた。



浮いた彼は、相談相手もいなくなった。

女性陣からは嫌われた。

まあ、しょうがない。

それも、彼は承知していた。



それでも抑えられなかった。



たった一人、彼の相談を受けていた親友がいた。

まこっちは、彼にだけ、彼女に対する思いの全てを話せることができた。

Tという。


















学大の駅に居るんですけど。

と、掛かってきたまこっちの電話の声はかすれていた。

当時、僕はまだまこっちとはそこまで親しくはなかった。

ただ、彼と彼の周りの状況をよく知っていた。

Y城がいろいろと教えてくれていたから。

(かくいうY城もKさんにアタックしようとしていたのだけれど、
元彼とは言え、後輩の女に手を出したらいけない、とたしなめて止めてた)



春の夕方。

学大駅前。

どうしていいか分からなくて・・・。

と、会うなり、涙目だった。




ただ一人、彼の相談に乗っていた彼の親友Tが、Kさんの新しい彼氏だったことを

まこっちが知った日だった。



誰に何を言っていいのか分からなくて・・・。



そーだ。

思い出した。

彼を慰めるためにカラオケに連れて行って、ジャングルファイヤーを見せて笑わせたんだった。

※ジャングルファイヤー=自らの陰の毛に炎をつけ、益荒男ぶりをはっきする奥義
古くは、薩長同盟を結ぶのこわばった席で大西郷が披露し場を和ませたという
(民明書房 戦時の習わしとしきたり より)



そーだ。

思い出した。

彼を慰めるカラオケに行くために、

なんか、いい曲ないかな、とマスターとカラオケ行って練習してたら、

突然ぶっちされて、マスターが怒ってくれたんだ。

ああいう時、自分以外の誰かが怒ってくれると、怒らなくてすむんだよね。

そういや、清原のおかんもキヨがデッドボール食らったら、キヨ以上に怒って、

そんで、キヨも怒らなくてすんだって言ってたな。



自分のことでしょっちゅうプンスカしてる人はあれだけど、

他人のこと、自分に関係ないことでプンスカしてる人は優しい人なんだよな。

人を判断するときの基本の一つ。

一番優しい人は、自分のことで怒ってるふりをして、他人のことで怒ってるけど。




夜中の1時過ぎに電話がかかって来たねぇ・・・。

どうしても、最後に思いを伝えたかったまこっちからの電話。



僕、どうしていいか分からないんです。

・・・今、どこ?

西六郷。

今すぐいくから、そこで待ってて。



まこっちは、彼女のマンションの前で6時間?7時間?一人でずーっと待ってたんだよな。

ストーカー、かな。

でも、どうしていいか分からなくて。



迎えに行くと、胸の中でワンワン泣いてた。

ずーっと泣いてた。



本当はさぁ、西六郷なんて二度と行きたくなかったんだけどさ。

まこっち迎えに行く途中、ちぃの家の前通るんだもん。

あの家の前を通るには、僕の傷もまだ癒えてなかったしなぁ・・・。

まー、しゃーないかぁ・・・。

カワイイ後輩のためですもの。



で、まこっちをマスターの店に連れていって。

まこっちすぐにつぶれちゃったんだよな・・・。



あなたを見ていると、グリーンマイルを思い出す、か。

クスクス

あの日だったね、マスターがそう言ってたの。

でも、僕はグリーンマイルって嫌いだな。

もし僕に誰かを救う力なんてあったら、どんなに辛くても、絶対死にたいなんて望まない。

つか、もっとハッピー気分でいこーぜーって言うね。



その後、Kさんと、まこっちの親友に電話して詳細を伝えたんだったな。

今は、まこっちは君たちと会えない。

けれど、きっと、いつか君たちと話せる日が来る。

だから、彼のことを悪く思わないで、長い目で友人だと思っていてあげてくれ。

大丈夫、まこっちのそばには僕がいるから。

君たちは、彼に後ろめたい気持ちを持つ必要はないんだ。

ただ、ほんのちょっとだけ、ボタンの掛け間違いがあっただけ。

まこっちは、今でも君たち二人のことが好きなんだ。

だから、苦しんでるだけ。

いつか、元の友人に戻れる日が必ず来るから。





Y城の結婚式の一週間前、彼と彼女の結婚式だったんだよな・・・。

連絡が来ないってことは、真相を知ったかな・・・。

ちょっと、恨まれたかもね・・・。

なんて、思っていた年末のある日。



まこっちから電話があった。

最近、何やってるんすか?

えー、もう、隠居よ、隠居。やっぱ、あれかなー、隠居するには陶芸家にならんとあかんかなぁ?剣心の師匠も、フリーマンも、雄山も陶芸家じゃん?やっぱ、あれよ、隠居には陶芸がつきものだよな。

それもいいすね。笑



そして、やっぱり始まるあの頃の話。

Kさんと親友が結婚したことには触れない。

でも、懐かしいあの頃の話。

西六郷まで飛んでいったこと。

まこっちの夜中の3時の涙電話を聞いてるうちに、僕が寝ちゃったこと。

無言電話相手に30分くらいしゃべり続けて、DAIさん聞いてくれてるんだ、と思ってたら、

スースー寝息が聞こえてきて、

なんかこんなことで悩んでる自分が馬鹿らしくなって妙に笑えてきたこと。

本当は笑えてなかったはずなのに、笑い話にして、僕を安心させようとしてくれてた

あの頃のまこっちの痛々しさのこと。



そう言えば、僕も、もう30歳になったんですよ。

え?えええええええええ???????????うっそでぇーーーーーーーーい。俺、まだ25やで?

嘘はそっちだ。っていうかね、僕、もう、あの頃のDAIさんの年なんですよ。

あー、そうだねぇ。マスターとの恋が20代最後の若い恋愛だったもんな。

そう、それで、僕も、DAIさんとマスターとの恋を真似しようと思って。

お?ついにまこっちに新彼女?

一年くらい前からつき合ってるんですけどね。

へー、どんな子?

まだ高校生の18歳なんです。

そーなのかー。

ネットで知り合って、遠距離で。時々、名古屋であってます。

どこの子?

三重です。

そーかー。

あの頃、DAIさんとマスターさんが・・・。

29歳と17歳、かな。まあ、最初は22歳っつってたけどな、彼女。

しっかりしてましたもんねぇ。

そうか?俺、なんとなく知ってたぞ?

そうなんですか?

そうそう。知ってる子供が共通でさ、話してると年があわなくてさ。まー、騙したい奴には騙されとけっつーのが、俺の死んだ親父の言葉でさ。

あ・・・お父さん、亡くなられたんですか・・・。

いや、生きてるけどさ。

なんでだよ!ま、そんなわけで、僕、元気にやってます。

おー、そーかー。

はい。

そーいやーさー、まいまいと連絡は・・・。

とってません。

そーなのかー。あー、まこっちと、まいまいと、Y城と、みんなで飲むのが夢だったのになぁ・・・。

すみません。

そーだよ、思い出した。まいまいと最後に会った飲み会、まこっちも来るはずだったんじゃん。

風邪で・・・。

そーだよー、だから、集合できなくてさ。笑 ま、そのうちまいまいとも飲めるさ。

そーですねー。

で、次は彼女といつ会うの?

今度のクリスマスです。

そーいや、あの飲み会、12月23日くらいだったな。

よく覚えてますねー。

いや、違ったかも。ほいじゃね。そのうちまた連絡するわ。

はい。




まだ、本当に吹っ切れてるのかどうか、分かんないけど・・・。

多分、Kさんの結婚式のことで心配して電話してきてたと思ってたんだろうな・・・。

でも、でなかった。

多分、その話題が出たとき、自分がどうなるか、どういう話ができるのか、怖かった。

心配かけまいと無理に笑う自信がなかった、そんなところか。

でも、放りっぱなしも悪いから、いつか電話しないといけないと思っていて、

心配かけないように電話をしてきて、

そして、今の彼女のことを伝えてくれた、と。



まあ、うん、時が強くするものってあるしね。

それを信じましょう。

何度裏切られてもさ。




って、まこっちの彼女、4月から東京で女子大生になるって言ってたけど、

やばくね?

つか、福岡から東京までなぐさめに行くの、ちょっと面倒。

なんてね。

ま、とりあえずはこれでよし。









なあ、マスター、どっちの歌の方がいいと思う?

あたしは・・・、後の歌を歌って欲しい。

でもなぁ、男の後輩だしなぁ・・・。

じゃ、あたしに歌って♪

君が本当に助けて欲しいときは、世界のどこにだって行くさ。

本当?

だって、友達だろ?

・・・あなたって、本当に友達を大事にするよね。

大事にする人間のことを友達って言うんだ。

・・・あなたは私にとって、たった一人の友達かもね。


クスクス

そんな時代もあったね、とぅっ♪
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by hot_soul | 2009-01-20 22:26 | 夜の戯れ言