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西の都の物語

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冬が始まるよ♪

十万本の矢を集めたのは孫権です(魏略)あるいは周瑜(三国志平話) 孔明ではありません

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お目覚めのみゆきさんからの電話で、今日の「ふしぎ発見」を録画しておいてくれとのこと。

どれどれ。

と、見てみたら、お題は「赤壁」。

これは録っておいてあげねばね。

と、録りながら見てたんだけど・・・。




えー、うちのサイトつーか、ブログも開設して10年ともなれば客層も違ってきてるので、

あらためて軽く紹介しておくと、

DAIとみゆきさんは、某三国志系のオフ会で知り合った獄死カップルdeath。

しかも、ピロートークで「孫堅文台」話が盛り上がって以来の付き合いという、

純粋孫呉カップル

ただ一つの喧嘩の種は、DAIと出会う前にみゆきさんが張遼コスをしていた、ということ。

そこが太史慈コスならなんのトラブルもなかったという過去があります。



なわけで、ふしぎ発見の冒頭で、「正史 三国志」が映った時は、

おお、ついに、赤壁を周瑜の戦いとして紹介してくれるのか??

と、ちょいと期待したんですけどね。

結局、孔明づくしでしたね。



「三国志演義」は「演義」で、小説として、超名作だし面白いからいーんだけどさ。

でもさー、最初に「正史 三国志」の映像を流しておいての、孔明づくしの赤壁紹介ってどーなん?

途中で、「三国志を元にした小説では」って言い方が二回くらいあったけど、

そんな言い方じゃ、三国志を知らない人には何言ってるのか全然分からないよね。

なんでああいう確信的なだましをするんだろ?

不思議。



あんな言い方じゃまるで、歴史上の孔明が色々やったみたいな気になるじゃん。

「三国志演義」というおとぎ話の中の孔明は、ってちゃんと言わないと。

演義の孔明 = 魔女っこメグ みたいなもんなんだからさ。





えー、もう一度整理しておくと、「三国志」という話は大きく分けて「正史」と「演義」の二つ。

「正史」は歴史書「演義」は小説

一般に広く知られているのは「演義」。

吉川三国志も、人形劇三国志も、横山三国志も「演義」ベースのお話。

演義は話がおもしろおかしくなるよう、面白い民間伝承なんかが取り入れられた作り話。

孔明が赤壁で大活躍する話っていうのは、おとぎ話である「演義」の中でのこと。



ちなみに最近の流行の三国志は「演義」「正史」ミックス

「蒼天航路」とか「北方三国志」とか「呉三国志」とかが多分その手。

最近話題の映画「レッドクリフ」もこの範疇に入れておk。


純粋に「正史」ベースの読みやすい三国志っていうとほとんど記憶になくて、

「小説 十八史略」の中の三国志の下りくらいかな。






話を戻すと、この演義という話、なぜか歴史書の「正史」で孫呉が活躍するシーンを、劉備にぱくらせちゃう。



そもそも劉備っていうのは、その時代の各勢力に引く手あまただった強豪武将で

公孫[王贊] 田楷 陶謙 呂布 曹操 袁紹 劉辟 劉表 孫権

というその時代のほとんどの有力勢力に、次々と客将として迎え入れられた人物。

赤壁の時だけ、なぜか同盟とか対等のように言われちゃったりしてるけど、

あの時も、いつものように落ちぶれた客将、もしくは降将よね、本来。



この劉備、「演義」では人徳と策術の間でオロオロしてメソメソする弱小将軍ってイメージだけど、

なんのなんの。

時代の強豪と常にぶち当たり、何度でもしぶとく人を裏切り生き残り、

裏切れど裏切れど、その度に、他の勢力が彼を迎え入れる。



なぜなら、あちこちの勢力に与したことで、劉備が各勢力の内部情報に詳しかったことが一つ。

もう一つは純粋に強かったから

強いから味方に引き込みたい。

だから次々に色んな勢力から誘いがかかる。



別に孔明とかいなくても強いんだよね、劉備。

恐らく、時代の最強傭兵部隊長っていうのが劉備の本当の顔。

イメージとしては野村監督かな?

弱小球団から引く手あまたという。



そんなこんなであっちこっちに行った分、物語を回転させる人物としてうってつけなので、

「演義」では主役級に大抜擢(キャシー説)だったっつーわけで。



ところが、この傭兵部隊長にはあんまりかっこいいエピソードがない。

裏切りの連続だからね。

儒教のプロパガンダとしてはちょっとまずい。

じゃ、どうするかっつーと、かっこいいエピソード満載の孫呉からぱくっちゃえっつー話になっちゃうという。

漢に最も忠義をつくしたと言われる孫堅のエピソードは、儒教のプロパガンダにもってこい。

そんなわけで、



華雄を討ち取ったのは孫堅なのに、なぜか関羽が。

赤壁を戦ったのは周瑜なのに、なぜか孔明が。

張昭、周瑜の天下二分は、なぜか孔明の天下二分に。

十万本の矢を獲ってきたのは孫権なのに、なぜか孔明が



演義が出来の良い話だから別にいーんだけどさー、

演義という作られた話の中の赤壁では孔明がやったことになってます、

っていう注釈をちゃんとつけて、

ちなみに、これは歴史書では周瑜がやったことになってますって言って欲しいよね。



なんか、ゴチャゴチャなのをいーことに、おとぎ話の世界の孔明のエピソードが

ぜーんぶ歴史にされていってるようで、いやーんな感じ。




映画のレックリは、かなーり孫呉、周瑜再評価で素敵なんですが、

それでも、まだまだ孔明も劉備一派も出過ぎ、かな。

僕に言わせればね。

ちょいとばかり大都督かっこよすぎな気がしないでもないですが、

あんくらいやって貰えると、孫呉ファンとしては正直溜飲下がりまくり。笑

でも、いーのかな?あそこまでやって。

他の三国志ファンに怒られそうなんだけど。笑
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by hot_soul | 2009-04-12 20:34 | 夜の戯れ言