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西の都の物語

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冬が始まるよ♪

武蔵寺(ぶぞうじ)

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九州最古の寺と言われる武蔵寺です。(日本最古の仏跡と指摘される方もいるそうです。)藤の花が有名なのですが、残念ながらこの写真を撮ったときは藤の季節ではありませんでした。でも、そんな由緒ありげな寺が普通にぽこーんと存在してるんだねぇ。なんか、京都のお寺さんほど仰々しい感じはなくて、え?こんなところにこんなお寺さんがあったの?というか。


んー、じゃ折角だから、ちょっと日本の仏教史をばばっとおおざっぱに眺めてみましょうか・・・。

大化の改新前後、日本には仏教が持ち込まれ、律令体制を確立するために政治に大いに利用され、利用し、仏教は勢力を拡大していった。その頃は学問仏教としての南都六宗があった、と。学問仏教としての象徴的なものが三戒檀院で、その一つが太宰府の観世音寺にあった、と。

その後、平安仏教の中から空海と最澄が出現し、空海は体系としての真言密教を完成させ、それ故に後に付け足されることはなく、最澄は徳一などと論争しながらも体系を完成させるにいたらず、その不完全さに自由が生まれ、天台仏教から後に何人もの傑僧が出る土壌となったという皮肉。

平安末期を象徴するのが本覚論争で、別に修行しなくても仏になれんじゃん?つーかすでにしておまいらは仏、っつー感じの法然、親鸞に続く浄土宗的な考え方がやってきて、それは修行による自己の悟りよりも衆生救済を目指す仏教内の内的運動だったがゆえに、出家者も堕落して破戒僧が増加したと。

鎌倉時代、そういう乱れた世に追い打ちをかけるかのように元寇があったので、日蓮がてめーらが法華経を信じねーからだっーーーー!!!とばかりに暴れ回る。一方で武士階級は衆生救済っつーかさー、俺らいつ死ぬか分かんねっし、っつーか、なんつーか、禅!!ZEN!!なんかいいよねー、禅!!心落ち着くしー、と武士階級には禅宗が入り込む。

あいもかわらず修行なんかしなくても、念仏オンリーでオッケ!オッケ!修行するやつぁ馬鹿を見る♪してもしなくてもゴー!ゴー!ヘブン!どんな悪いことしても念仏一つでゴー!ゴー!ヘブン!な浄土宗はもはや修行を忘れるっつーより、仏門をタテにやりたい放題。

戦国時代に入ると、そんな仏門に、まず信長がブチ切れ、秀吉も尻馬に乗って、家康は儒教だホイ!延暦寺焼いたり、一向一揆と対決したり、本願寺をぶちのめし、日蓮宗にも弾圧を加え、戦乱が収まると寺檀制度を筆頭にかたーい枷をはめられた仏門は思想性の発展を阻害され、維新後の廃仏毀釈を経て葬式仏教へとあいなったのでした。チャンチャン。んな感じ?

はぁ~あ。創始者がどんな立派な思想を持っていても、そのうち理想がゆがんで既得権益にしがみつく人間が立派な思想を地に貶める。で、跳ねっ返りが行きすぎた反動を起こす。つい最近もそんなことがあったねぇ。インテリ連中のやってることなんていつの時代でも一緒一緒。ま、インテリ連中の論争なんて、実は歴史のほーんの一部の一部の一部だったりするわけで。歴史っていうのは人の営みの積み重ね、ですよね。
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by hot_soul | 2006-06-22 01:54