ブログトップ

西の都の物語

hotsoul.exblog.jp

冬が始まるよ♪

時の輪

b0016043_23251181.jpg




「どうしたんですか?」
「なに、イッヴェーちゃんとドライブ中でさ、まこっちの声聞きたいんだってよ。」
「うわーイッヴェーさん、久しぶりだなぁ。」
「今日のBGMはMINMIじゃなくて安室だよ安室。」
「アハハ、懐かしいですねぇ。っていうか、懐かしくないというか。」
「なぁ、昨日一緒にドライブ行った気がするけどなぁ。鯉の洗い食べてな。」
「ありましたね、そういうこと。」
「大体、まいまいと山城との飲みにまこっち来なかったから、最後に会ったのって・・・」
「あれじゃないですか?一緒にゆうきさんの所に行った時。」
「え゛?そんななるっけ?あれ、去年一昨年、いや、一昨々年の夏だぞ??」
「ねぇ。DAIさんって、時間が分からない人ですよねぇ。」
「なんかおかしくねーか?昨日会った気がするけどな。」
「ですよねぇ。」
「あれだ、きっと。俺の一日は下界では4ヶ月とかそういう設定なんだ、きっと。」
「下界って、あんた。」

そっかぁ~、まこっちとはあれ以来かぁ・・・。

夕刻、ゆうきの家に。
まこっちを通じて渡された介助代の返還。

渡して、とっとと帰ろうと思ってたけれど、
もえちゃんの強いお願いに抗しきれない。
ま、これが最後だし。
もえちゃん、ゆうきと夕刻の一時。
幸せ♪


それに、DAIさん・・・。
分かってる人は、分かってますよ。

・・・・・・。

ゆうきさん、あなたは幸せね。
こんなに愛されて。

はい。
たくさんの人が、ゆうきさんを愛してます♪


                               **

「今度泊まるホテルのある蒲田ってさ。」
「ん?」
「ちぃの居たところ?」
「あ、気がついた?」
「自転車をとってくるちぃが見える気がするっていうあれだね!!」

-今、蒲田についたよ。ちょっと待って、自転車取ってくるね。

毎日の仕事帰り。
ちぃからの電話。
今も声が聞こえてくる。
でも。
ん、ごめん。そろそろ行くわ。じゃな。幸せに。


「蒲田も最後に行ったのがマスターと一緒にユザワヤに行った時でさ。」
「それで。」
「いや、その時、懐かしいなぁ、なんて思ったのに、それからまた5年経ってるんだよな。」
「それでホテル捜しながら、あぁ、ここかぁ、知ってる知ってるとか言うんだね!」
「言いそうだねぇ。笑 まぁ、一瞬、蒲田?と思ったんだけどねぇ。横浜はホテルとれなくて。」
「品川は?」
「あー、羽田から逆コースになんだわ。蒲田なら羽田から行く途中だからさ。」
「そうなのか。」
「みゆきさんは京浜東北線で来たらいいから。」

蒲田、か・・・。


マスター「明日の仕事どこなの?」
タッキー「んー、蒲田。」

いつからこんなにマスターとの距離が近づいたんだろう。
どんなに他の客がなれなれしそうに触っても、決して越えることのなかった一線なのに。
どんなにマスターが他の客に触っても、触らせないようにしてたのに。
ほら、こんなに簡単にマスターが触れてくる。
ほら、こんなに簡単にマスターの頬に触れられる。

むかつく客の一言に相手をぶん殴ろうとした私をマスターが止めようと手を回した時か?
それとも、カウンターの下で私の膝をマスターがくすぐった時か?
マスターが胸に飛び込んできた時か?
ふぅ。

DAI「もう一杯。」
タッキー「あれ?明日仕事は?」
マスター「違うの。蒲田に反応したの。」
タッキー「蒲田?」
マスター「昔の女のいたとこ。」

・・・・・珍しいな、マスター。間違ってる。


                               **

「あんたゴールデンウィークに旅行とか行かないの?」
「ああ、その前に鎌倉行くよ。」
「あら、そう。この前中国旅行安く出てたわよ。ほら、これ。」
「あ、本当だ。2泊3日なら行けなくもないねぇ。」
「行ってきたら?」
「忙しいんだよねぇ。でも、福岡発だと東京より近いんだもんねぇ。上海なんて50分だもん。」
「西湖は綺麗らしいわよ。」
「ねぇ。でも、行くなら広州かなぁ。」
・・・って、広州行って、もう5年?ヤヴァイくらい早いな、時間が。


「行かないで!」
「だめだよ、もう出発しなきゃ。」
「行っちゃやだ。」
「友達なんだ。ピンチの時には日本酒を持って駆けつけるって言ってくれた。」
「それで?」
「だから、行かなきゃ。日本酒を持って。」
「それだけの理由で中国まで行くのはおかしいよ!」
「おかしい俺だから君と気が合うんだろ?」
「私と彼女とどっちが大事なの?」
「君だよ。」
「じゃあなんで?」
「約束だから。」
「あなたは約束がなにより大切なんだね。相手じゃなくて、約束が大事なんだよ。」
「・・・それに。」
「なによ。」
「知らない街で一人。そんな状況を僕たちは知ってる。」
「・・・・・」
「ま、それだけじゃなくて、君の生まれた街を見ておきたいんだ。」
「私は嫌いだよ、あの街。汚くて、狭い。」
「僕は好きだよ。」
「なんで?行ったこともないのに。」
「君が生まれた街だからさ。」
「・・・・・」
「さぁ、行かなきゃ。すぐに帰ってくる。」


・・・ああ、思い出した。
それで、広州からマスターに掛けてたら、えらい金額になって。
しかも、電話代を西国さんにみとがめられて。
何故、俺がそんな嫌みを言われなければ!!と3日目不機嫌になったんだった。


                               **

「お、イッヴェーちゃん、いいね、その携帯。SO?」
「はい~、SOです~。」
「そういや、あの赤いやつもSOじゃなかった?」
「え?あれはSHでしたよ?」
「んー、じゃなくてぇ、あのジョグダイヤルのついてたやつ。」
「あー、あれもそうでしたよねー。って、随分古いですよ、あれ。」
「だよなぁ。」
「自分が東京に居る頃に買いましたもの。」
「そうそう、あれ、マスターの店で見せて貰ったんだよな。」
「ですねぇ。」

                              **

若宮、かぁ。この辺りだったっけなぁ。

「何考えてたの?」
「明日の学校のこと。あー、どうしよっかなぁ。」
「大変だぁ。」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「DAIさんは何を考えてたんですか?」
「・・・・・・・・んー、ああ、なかなか自由には生きられないなぁ、と思ってさ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・俺、今、何か言った?」
「言った。」
「聞こえた?」
「聞こえた。」
「嘘。いまのなし。イッツジョーク。ジョーク。」
「いーや、本気だった。顔がまじめだった。」
「ウッソーン。嘘だってぇ。」
「もう遅いですよ。笑」


そうそう、九州道の北九から太宰府はハナハナだな。

「ハナハナも歌ったりするんだ。」
「えー、しますよぅ。」
「ふーん。SAKURAドロップスって好きなの?」
「嫌いじゃないですよ。DAIさんは?」
「ああ、この曲な、マスターを思い出すんだよ。」
「またマスターですか・・・。どうしてですか?」
「いや、正確にはこの曲を聴くと俺を思い出すってマスターが言ってた。」
「ふーん。・・・私は何かありますか?」
「君かぁ・・・。ハナハナはJupiter、かな。」
「なんでですか?」
「君が曲を聴いてるのってJupiterしか知らないもんなぁ・・・。」
「それだけですか?」
「いや、ほら、腰を痛めてるときに、ご飯作りに行きましょうか?って言ってくれたじゃん。」
「言いましたっけ?」
「そのイメージがね、被るんだよ。ちょうどあの頃の曲だし。」
「ふーん。」


いや、ユーミンのダンデライオンあたりだったかな?ま、いっか。


                             **

別に、無理してこの5年間の記憶を封じ込めてるわけでもないんだけどねぇ・・・。
まあ、何もかも鬱陶しくなって、ぶっつり切ったのも確かだけど。特に女性関係。
思い出す機会が少ないんだよね。
でも、時々、こうやって5年間の記憶がこぼれだしてきて。
そう言うときは、思っている以上に、当たり前のように繋がってるんだよなぁ、と感じて。

まあ、元々、この前の5年間が前の物語のエピローグみたいなもんだったしね。
ちゃあ、むっちゃん、ちぃ・・・。
この辺の物語こそ、遠い昔の話で♪って感じだよね。
ちゃあとの物語なんて、もう思い出せない場面の方が多いしねぇ・・・。

あれ?柴又に最初に行ったのってちゃあ、だよあぁ。
でも、どういうシチュエーションでどうやって行ったんだっけ?
そのシーンが思い出せない・・・。
矢切の渡しって行ったっけ?
いや、矢切の渡しの説明をしてくれたのはちゃあに違いないんだけれど、でも・・・。
その場面が思い出せない・・・。
なんか、ませちゃんとかむっちゃんとかと記憶が混ざってるよーな。

みたいな。

ま、いっか。
こういうのぜーんぶ安心して戸棚にしまっておけるのも、みゆきさんが居るからだしね。
つーか、もう、本当、
DAIの記憶のディスクを抜いて、みゆきさんが自分の頭の中に入れてるのか?
とか、時々まじで思うものね。
しっかし、本当、よく覚えてるよなぁ・・・。





<後日談>

「大体ねー、何が、なかなか自由には生きられないなぁ、と思ってさ。だ!」
「いや、ほら、だからさ、何も考えてなくてさ・・・。」
「分かってるわよ!!どうせ、頭の中は、明日のご飯はカレーかなぁ?とか思って、遠い目をしてるところに、思わず問いかけられたから、自分でも考えもせず、口先だけで何か呟いたんでしょっ!!」
「うんうん。」
「うんうん、じゃないのっ!!で、あれ?俺、今、何言った?とか思って冷静に巻き戻して、ヤベッ!カコイイこと呟いてしまったのだーっ!!とか焦ったんでしょっ!!」
「うんうん。そういう時のために、いつでもカコイイこと言えるようにイメトレしてるからねっ!エヘン!」
「エヘンじゃねーっ!!」
「うー、でも、なんで分かるの?」
「分かるわよっ!それくらい。ふんとにもう。」
「みゆきさんはDAIのことなんでも分かるなぁ。すごいよねぇ。でも、嘘、嘘って一生懸命訂正したんだけどさー、聞いてくれないんだよー。」
「そんなの、DAIさん照れちゃって、カワイイ!!くらいにしか受け止められないわよっ!!」
「いや、だってさー、でもさー。俺、嘘ついてないし。思わず、ぽろりと何か言っちゃったけど。」
「そういうことすると、私だけに見せる哀愁~とかなるんだよっ!!」
「ロンリーチャップリンー♪」
「それ、相手がハナハナでまだよかったよ。乙女回路持ちだったら、もっとひどいことになってたよっ!」
「まぁねぇ。マスターなんかさ、お互いそういうの分かってるのに、お互い引かないからエスカレートしてってさ。」
「あー、マスターね。」
「もう、すごかったもんね。二人で、これ映画ですか?ってくらいカコイイセリフしか口からでなくてね。」
「で、二人とも部屋に戻ったら疲れてたんでしょ。はいはい。」
「なんで分かるー。」
「分かるわよっ!!」
「アレは気力と体力と知力を使うんだよねー。」
「使うなっ!!そんなところでっ!!大体、DAIはハウルなんだよっ!」
「おーカコイイ魔法使いー。」
「じゃなくて、外面はよくて、部屋が汚いよね。」
「汚いんじゃないぞー。」
「はいはい。自分なりに整理してるのね。そういや、勝手に部屋いじって怒られたねー。お茶碗でお茶を飲ませようとしたり。」
「お茶碗のお茶はお茶のお茶だぞー。」
「はいはい。」
「あー、分かってないなー。お茶碗のお茶はお茶のお茶」
「分かってるわよっ!!」
「秋山好古~。」
「好古~じゃねーっ。」
「いやー、でも、男は大体そうだよ。女の子だって、普通、のだめじゃね?特にDAI的分析によると、弟持ちの長女、うちの母ちゃんとか、みやちゃんとか、ハナハナもそう言ってた気がするし。みゆきさんもまさにそうじゃね?」
「まあ、そうだけど。」
「フフ・・」
「何、勝ち誇った笑い声洩らしてんのよっ!!」

→ to be continued
[PR]
by hot_soul | 2007-03-21 23:33