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西の都の物語

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冬が始まるよ♪

宮城紀行 時には昔の話を

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 見知らぬ街をさまようとき、ふ、とおとずれる風の通り道



                             **


仙台市立博物館、ねぇ。



青葉城のある方だから、こっちか。







あれ?



なんだ?



ここ、知ってる?



まあ、2004年にみゆきさんと来たからな。



あれから、もう、そんなに時間が経ったのかぁ。



ってことは、マスターとか、ノンタンとの話も、もう、3年以上前のことってことか。



って、待てよ。



おかしい。



みゆきさんとは、自動車で青葉城の駐車場まで行ったんじゃなかったっけ??



こんなところ、通ってない‥。



デジャブ?



記憶の錯綜?



疲れてるのか。



いや、昨日、ぐっすり寝たし。なにより、もう、あの頃のような生活はしてないし。



なんで知ってるんだ?ここ。



仙台?あの地震の日に降りたのが初めてじゃなかったっけ?

違うよ。

違う?

違うよ。

違うって?

ヒロアキ、前にここに来たんだよ。

誰?

ふふ。

ああ、そうか、君か。君だったのか。

そうだよ。

呼んだのか?

違うよ。ヒロアキが勝手に来たの。

ああ、そうか、そうだったね。僕は遠い昔、君とここに来てる。

そうだよ。やっと思い出した?

はは、ゴメンゴメン、忘れてた。

そう‥。

ゴメンな。

いいの。それだけ、今、ヒロアキが幸せってことだから。

ああ、そうだね。幸せだ。

‥よかった。ここ、思い出した?

うん。思い出した。ここ、君と写った橋の上だね。

あの写真、どこにやっちゃったんだろう‥。

写真?多分、まだ手元にあると思うよ?

え?そうなの?

ももちゃんと三人で写った写真でしょ?持ってるよ?

全部捨てちゃったのかと思ってた。

全部持ってるよ。

そこ、日本のフィギアスケート発祥の地だよ。

へー、こんな小さな池だったんだねぇ。

そうだよ。

スケートなんてやる奴の気がしれないよ。冷たいし、寒いし、こけたら足首痛めるし。

きれいだよねぇ、フィギュア。指の先をこうやって、こやって、スーッて。

聞けよ。相変わらず人の話、聞かないんだから。

ヒロアキだって、相変わらず嫌みな言い方。

そう?結構変わったと思うんだけどな。

そうだよ。

そんなもんかな‥。ねぇ、あれは?

仙台市立博物館だよ。でも、変わってなくて、ちょっとほっとした。

ふーん。あれ、行ったっけ?



ね、あの時、あそこ行ったんだっけ?



あれ?



ちゃあ?



ちゃあ?



ちぇ、もう行っちゃったのか。





でも、ありがと。
君と過ごした時間が僕の青春だったね。

何一つ、悔いのない青春を送ったけれど、たった一つだけ後悔してることがある。
君に感謝の気持ちを伝えられなかった。
ごめんな、ちゃあ。

はは、そういや、この風の通り道の最初の話って、ちゃあと訪れた公園を探して、
それでも、もう二度と見つからなくてっていう話だったねぇ‥。


見知らぬ街を歩くとき、ふ、と風の通り道にさまよい出ることがありませんか?

そこは、小さな街の裏路地であったり
夜の繁華街の片隅であったり
樫の木の眠る神社への参道であったり

けれども、もう一度そこに行こうと思っても
決してそこに再びたどり着くことのできない、風の通り道。

でも、そんな道ほど、誰とその道を歩いたのか、
そのときどんな話をしたのか、
そのときの風の匂い、
その日の雨の音さえ鮮明に思い出せるものです。

ここは、そんな風の通り道でのエピソードを紹介するサイトです。

いつの日にか、この道を通り抜けた人が、
ちょっとした時間の香りを感じてくれることがあるなら、幸いです。

風の通り道



ああ、そうか。
そうだった。

そう。
あの頃、ちぃとの結婚が近づいて、やっとちゃあとのことが思い出に出来て。
それで、いつかどこかで、ちゃあがこのサイトを目にしてくれて、
その時に、ちゃあに感謝の気持ちを伝えられれば、って。

それで、始めたんだった…。
このサイト。

だから、風の通り道。
windy alley だったっけ。
そんなことも忘れてた。


もう一度そこに行こうと思っても、決して辿り着くことの出来ない、か。
確かに、あの公園はなくなってしまったけれど…。

もう一度東京に戻ったときにも探しに行ったんだ。
そう、探した。
綾瀬の街を。

そんな話をして、そうだ、だから、まいまいが言ったんだ。
いつか、綾瀬でDAIさんと飲みたいって。
DAIさんの思い出の場所で飲みたいって。


でも、不思議。
あの公園は見つからなかったけれど、
何度、二度と行き着かないはずの場所に行き着いたことだろう。

戸山の公園で。
伊豆の老人ホームで。
仙台で。

その度に僕はちょっとだけドキリとする。


ありがとう、遠い昔の僕の恋人。
遠くから、今も君の幸せを願っています。

ハッピーバースデイ、ちゃあ♪
君がいつまでも幸せでありますように。
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by hot_soul | 2008-02-12 00:10 | 記憶の狭間