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西の都の物語

hotsoul.exblog.jp

冬が始まるよ♪

最近、腕にポンポンって優しく叩く感覚が蘇ってさ。



なんだそれ?



なんだろ?この感覚?って不思議だったんだけど。
思い出した。



なにを?



俺、くみちゃんを後ろから抱きしめたんだよ。



はあああ?



なんか、もう、好きで好きでたまらなくて。
それで後ろから。
あすなら抱きっていうのを最近知った。
でも、俺の方が先だけどね。



いやいや。またなんでそんな。



なんでだろうねぇ…。
っていうか、なんでこんなことになってるんだ?
って、当時の自分も分かってなかったからさ。

それで、後ろから抱きしめた腕をくみちゃんがポンポンって。
なんか優しいポンポンだったなぁ…。



いやいやいや、いい話風にしてるけどやばいからな、それ。



あの頃きつかったんだよ。
サークルでも寮でもらしくない自分を演じ続けて…。
純と居る時もちゃあと会ってる時もなんか嘘だらけで。
自分が嫌で嫌でしかたなくてさ。

でも、くみちゃんって1年のころから自分を知ってるじゃん?
なんかくみちゃんと居る時だけは作らなくていいっていうか。

くみちゃんと居る時の自分が基準点って思えるというか。
くみちゃんと居る時だけ自分の好きな自分に戻っていいっいうか…。



ほーん。



なんかね、そういうのがあって定期的に爆発してたw
くみちゃんには迷惑だっただろうな…。

でも、

ダメだよだいちゃん。
大丈夫。
大丈夫。

って感じの優しいポンポンが暖かくて…。
なんか、そのポンポンを急に思い出した。



で。
なんか進展するの?



12月に目白駅からくみちゃんの電話がかかってきて。
南部ちゃんが酔っぱらってるから迎えに来てあげてって。



南部ちゃん?



陵の後輩でサークル一緒にやってた子。
寮で一番信頼してた後輩でさ。
寮のこともサークルもダイさんから引き継ぎたいですって言ってくれる子で。
でも、両方が無理だからどっちか選んだ方がいいよって言ったら
サークルの方を選んでくれて。

自分が畑を耕すから南部ちゃんが種をまいて、松永の代で花を咲かせよう!
って話をしてたんだけど。

目白駅に行ったら珍しく南部ちゃんがグダグダに酔っぱらってて。

おーい南部ちゃーんって言ったら、

なんか大泣きしながら、ダイさんごめんなさい、ごめんなさいって。
自分、サークル辞めますって。



あちゃー。



部屋で寝静まるまでいてあげたんだけど、
ごめんなさい、ごめんなさいって泣いてるから、

いいよー

って言ったら、

ダイさんは絶対責めずにそういうと思ったから言えなくて、
ごめんなさい、ごめんなさい

って言いながら寝てた。



なんで辞めたんだ?



活動、大変なんだよ。
正直、学生時代が潰れるから。
これが教職目指してる人間なら学校とのパイプとか出来ていいんだけど、
俺ら、別に教職目指してない人間にとったらね…。

つーか、小学校、中学校の校長先生たちみんな自分が教職とると思ってたから
いつ受けるんだ?受けたらすぐひっぱるからってよく言われたなw
え?自分、教職目指してないんですけどって言うと、
いつもめちゃくちゃ驚かれてたw

ま、そんなこんなで南部を失って…。
一年計画が後退したというか…。

松永とガーキーはまだ1年だし放り出すわけにもいかないし。
1からやり直しかぁって感じだった。



悩みがつきないねぇ。



そんな12月の終り頃。
夕方の4時くらいかなぁ。
くみちゃんから電話がかかってきて。



でたなラスボス。



ちょうど、その日、ちょっとした旅行に行こうとしてたんだよ。
青春18切符で。



ちょっといいか?
青春18切符ってなんだ?
18歳以上になってもつかっていいのか?



年齢は関係ないよ。
今はちょっと形式が違うんだけど、当時は1万円で5枚セットの切符を買えて。
1枚1日全国の普通列車乗り放題なのよ。
あの頃だと品川発の大垣夜行に乗ったら熊本の手前まで行けたんだじゃないかな?



ふーん。
つまり2千円で乗り放題ってこと?



そうそう。
しかもチケット屋に行けばいらないチケットを売ってくれてるから
ばら売りで買えたんだよ。
貧乏旅行のお供だったのよ。



で、どこに行こうとしてたんだよ。



ん?
ああ、徳島かな?
久しぶりに行きたくて。

で、くみちゃんに、今日、今から旅行に行くんですよ。
って言ったら、

くみこも行きたい!!
行っていい?

って言うから。へ?いいですよ?
って。

で、行くことになったから一緒に行く予定だった子に大急ぎで断りの電話入れて



おいいいいいいいい
待て待て待て、一人で行くんじゃないのかよ?



え?いや?
誰だっけな、一緒に行く予定だった子がいたんだよ。



くみちゃんはそれ知ってるのか?



いや?聞かれてないし。



なんで言わないんだよ。



え?
だって、くみちゃんファーストは一貫してるっつーか。
彼女より上に置いてるからさ。



お前のそのくみちゃんファーストはなんなんだよ。



つっても、そもそもサークルに居るってことが
くみちゃんを一番大事にしてる証じゃん。
だからサークルに居るんだし。



じゃあ、なんでくみちゃんと付き合わないんだよ。



知らないよ。
俺が一番知りたいよ、そんなもん。

でも、付き合いたいって言ったら嫌いになるってくみちゃんに言われてるし。

くみちゃんと付き合うことになった、
くらいの話があったらちゃんとちゃあとも別れられたんだろうけど…
そもそもちゃあを嫌いになって別れたわけじゃないし。
一度別れ話をしてから戻ってきてるから断る口実がもうないし…・。



それで、物わかりの良い純が割を食うことになっていく、と。



本当にね…。
純には刺されても文句言えないんだよな…。



で、旅行はどうなったのよ。



んー夜の9時くらいに東京駅のホームで待ち合わせてたんだよ。
したらくみちゃん本当にカバン抱えて来て。



来たんだ。



んで、二人でホームのベンチに座って電車待ってたの。
二人で電車を待ってるだけの時間もなんか嬉しくてさ。

くみちゃんに徳島を紹介出来るんだ、と思うとわくわくして。

で、1時間くらいベンチに座ってたのかなぁ。

突然、くみちゃんがボソボソ言い出してさ。

いけないよね…。
こんなのいけないよね…。
…くみこ帰るね。

って。
ホームを走って帰っちゃった。



えぇ。
追わなかったのか?



追わないよ。
そんなん。

つかさー、こっちは覚悟決めてくみちゃんを選んでるのにさ。
ここに至って、いけないよね、とか言われてもな。
俺、グズグズしてるの嫌いじゃん。



お前は果断即決過ぎるというか。
判断が早いんだよ!
迷いが無さすぎんだよ。

で?
くみちゃんに言ったの?



なにを?



一緒に行く相手が居たのを断ってまでヒロアキがここに居ること。



なんで?
そんなの関係なくない?
俺がこれだけのことしてるんだから、お前もやれ!
とか、そういうの絶対ヤダ。

俺は俺の意志でくみちゃんを選んだだけで、
くみちゃんはくみちゃんの意志で俺を選んで欲しいんだよ。

俺がどうこうしたから俺を選べ、とか、一緒に来いとか
違うじゃん、そういうの。

人の意志を押し付けられた偽物じゃん。
そんなの俺は耐えられない。



で、どうなったのよ。



ん?
どうもならないよ。

3週間後くらいかな?
年明けてから会って。



で?



いや?旅行のことは優しくスルー。
二度とお互い触れることはなかったよ。

こういうことは優しくスルー。
それが二人のルールだったしね。



なんだかなぁ…。



っていうかさぁ、くみちゃん何を考えてたんだろうな?



なにも考えてないんだよ。
行きたい!と思ったから行きたいって言って、
でも、実際行くと怖くなっちゃって



怖い?
なにがよ。



一線を越えるのが。



俺が一線超えるわけないじゃん。



ヒロアキはね。
どれだけ心の矢印が大きくても一度一線を引いちゃうとそれを超えることは絶対ないから…。



美由紀さんはその辺の解像度が高いのが助かる。
っていうかさぁ、くみちゃんって俺の解像度低いよな。
なんかぼんやりとしていか見てもらえてないっつーか。



仕方ないよ。



あれだけ一緒にいたのにな。
なんかあの解像度の低さも軽くイラっとするんだよな。



っていうか、ヒロアキが一線を越えることより、
自分が超えちゃうことが怖かったんじゃないの?



今さら?
さんざん、ちゃあが居るのにサークル呼びつけたり、呼び戻したりしてたのに?
なんかその辺も分からないんだよな。

ちゃあのことは眼中にないふるまいしてたのに、
なにが今更こんなのいけないよね、だよって。



っていうか、くみちゃんは今ヒロアキが誰と付き合ってると思ってるの?



んー、多分、純?



それじゃない?
同じサークルの子だし。



純とはあとひと月ほどで終わるんだけどな。
ま、いっか。

なんにしろ、くみちゃんって俺とどうしたいのか、どうなりたいのか、
なんだかさっぱり分からないんだよな。

# by hot_soul | 2025-06-22 03:54