あなろがー
湯たんぽを足下に置き、七輪に炭をくべ手を暖める。
沸いた湯は魔法瓶に溜める。
広げられた原稿用紙には、万年筆でみみずを踊らせる。
机の端には丁寧に手入れをされたフィルムカメラが、ろうそくの火に浮かび上がる。
作業に飽きたなら、公園の桜と語ろう。
何一つ不自由のない生活に充足感を抱えた寝床。
捜していた何かがハッキリと形になり、欠けていた場所に埋まっていく実感。
幸福の形。
by hot_soul
| 2009-03-28 12:58
| 夜の戯れ言